【障害児】コップ飲み練習にオススメ!ぷにゅっとぴったんコップのメリット・デメリット
- コップ飲みの練習を始めたけど進まない
- 普通のコップではうまく飲めなかった
- 練習におすすめのコップはある?
子どもに障害がある場合、コップ飲みがなかなかできず、悩む人も多いのではないでしょうか?
脳性まひの娘もコップで飲めるようになるまで時間がかかりました
乳児用のマグなどを使ってみましたが、飲み物をすする動作が苦手で飲み込む力が弱いため、うまくいきませんでした。
そんなときに、こども病院の言語聴覚士(ST)さんに紹介してもらったコップが『ぷにゅっとぴったんコップ(岡部洋食器)』です。
コップが一部カットされていて口元が見やすいため、コップで飲む練習に最適でした。
この記事では『ぷにゅっとぴったんコップ』を実際に使ってみてわかったメリット・デメリットを紹介しています。
この記事を読めば『ぷにゅっとぴったんコップ』が、あなたの子どもに使いやすいかどうかが判断できますよ。
ぜひ参考にしてください。
サイズ | 直径65×高さ75mm |
重量 | 約30g |
材質 | 軟質ポリプロピレン |
容量 | 約70cc |
耐熱温度 | 80℃(熱湯、煮沸消毒、電子レンジ不可) |
ぷにゅっとぴったんコップ|3つのメリット
ぷにゅっとぴったんコップは、以下の特徴とメリットがあります。
- 顔を傾けなくても飲みやすい
- 飲み口が一部カットされていて、コップが鼻に当たらないため、顔を傾けなくても飲みやすい
- 飲む量を調整しやすい
- 力を加えるとコップが曲がり、飲み口を小さくできるため、飲む量を調整しやすい
- 片手でサポートしやすい
- 片手で持てる小さいサイズのため、空いているほうの手で子どもの姿勢や口元を支えられる
メリットを詳しく解説します。
顔を傾けなくても飲みやすい
普通のコップだとコップが鼻にあたるため、頭がそってむせやすくなります。
頭がそると、飲み物を流し込むような形になってしまい、自分ですする動作の練習になりません。
ぴったんコップは、飲み口が一部カットされているため、鼻に当たりません。正しい姿勢で飲ませられます。
口元が見やすいため、こどもの口の動きや飲み込んだかどうかを確認しながら練習できて便利でした。
飲む量を調整しやすい
飲み物をうっかり口に流し込みすぎて、むせてしまったことはありませんか?
普通のコップだと量の調整が難しいですよね
ぷにゅっとぴったんコップは、力を加えるとコップが曲がり、飲み口を小さくできます。
飲む量を調節したり、口の端からこぼれるのを防ぎやすいです。
片手でサポートしやすい
サイズが小さいため、片手で持てます。
コップを持っていないほうの手で、こどもの姿勢や口元を支えられるためサポートしやすいです。
脳性まひの娘の場合は、飲み物を口に含んだあと、口を閉じる動作ができませんでした。
下顎をおさえて口を閉じるサポートが必要だったため、片手に収まるサイズがとても使いやすかったです。
ぷにゅっとぴったんコップ|2つのデメリット
デメリットは以下の2点です。
- ぷにゅっとなるほど柔らかくない
- 食洗機や電子レンジが使えない
ぷにゅっとなるほど柔らかくない
商品名は柔らかい印象ですが、飲み口はやや曲がる程度です。
曲がる点をメリットに挙げましたが、通販サイトの商品レビューの中には「もうすこし柔らかいほうが飲ませやすい」という意見もありました。
わたしは使っていて不便を感じませんでしたが、たしかに飲み口をもうすこし曲げられた方が、量を調節しやすいかもしれません。
しかし、コップ自体がとても小さいため、柔らかすぎると力の加減が難しいです。また、置いたときの安定感がなくなり使いづらくなります。
結果、この硬さがちょうどよいと感じました。
食洗機や電子レンジが使えない
ぷにゅっとぴったんコップは、食洗機や電子レンジが使えません。
食洗機で煮沸消毒したい人や飲み物を電子レンジで温めたい人には不便です。
コップがカットされていて、中身が見えやすいところはぷにゅっとタイプと同じです。
ぷにゅっとぴったんコップがオススメな人
ぷにゅっとぴったんコップは以下のような人にオススメです。
- コップやお椀からすすって飲めるようになりたい
- 口に含む量を覚えさせたい
ひとことに「コップ飲みができない」といっても、理由はさまざまです。
- コップから飲む動作(すすること)ができない
- コップを口につけられるが、量が多く口からこぼれてしまう
- 飲むことはできるが自分でコップを上手に持てない
- 飲んだあとにコップを投げるためテーブルに置けない
ぴったんコップは上記の①と②に該当する子の練習にオススメです。
自分で飲んだり置いたりする練習をするなら、持ち手があるほうがいいでしょう。
【まとめ】ぷにゅっとぴったんコップは練習の初期に使いやすい
さいごに、ぷにゅっとぴったんコップのメリット・デメリットをまとめました
メリット | デメリット |
---|---|
顔を傾けなくても飲みやすい 飲む量を調整しやすい 片手でサポートしやすい | あまり柔らかくない 食洗機や電子レンジが使えない |
ぷにゅっとぴったんコップは、コップに口をつけて、すすって飲み込む動作を覚える練習にオススメです。
実際に使ってみると、飲む量を調節したり、口の動きを観察したりできて、練習しやすくなりました。
練習方法に迷う場合は、病院や発達支援センターなどに連絡してみましょう。
言語聴覚療法を受けていない人は、かかりつけの先生にリハビリを受けられるようにお願いしてみてください。
※言語聴覚療法などのリハビリを受けるには医師の指示が必要です。
娘の通院先では、リハビリは一人二種類までという制限がありました。
普段は理学療法と言語聴覚療法を受けています。
食具の持ち方を学びたかったときに、言語聴覚療法一回分を作業療法に変えてもらえました。
病院や地域によってルールは異なりますが、一度聞いてみるとよいでしょう。
言語聴覚士さんにお願いすれば、ぷにゅっとぴったんコップをお試し利用できるかもしれませんので確認してみてください。
また、下記の本にも練習方法が載っているため、手元に一冊あると便利です。
コップで飲む練習以外にも、着替えや食事の動作など、さまざまな生活動作の教え方が学べます。
ぜひ参考にしてくださいね。
コメント