障がい児の就学活動はいつから始めるのがベスト?現在年少児の長女の就学について考えてみた。
ご訪問ありがとうございます。
長女は現在年少クラスに在籍しています。
今年度も半分が過ぎ、来年度には本格的に就学に向けた準備に取り組まなければいけません。
本当は今年、特別支援学校の見学会や地域の学校の特別支援学級を見学しようと思っていましたが、コロナの影響もあり全く活動できませんでした。
これまで、3度ほど特別支援学校の先生による就学説明を受けたことはありますが、話しを聞いただけではピンとこないのが現状です。※個別に話しを聞いたり、支援学校や保育園で開催した説明会に参加しました。
説明会でも「それぞれのメリット・デメリットがあり、学校によっても異なるため見学必須」と言っていたので、当然と言えば当然ですね。
これから実際に学校を見て、2年後の今頃には色々考えが固まっているかと思いますが、ひとまず現時点で得ている情報を元に、長女がどこに就学することが本人にとって良いのか、今の考えをまとめてみました。
※各学校の特徴やタイムテーブル例など、市の教育委員会が作成した資料を元に記載しています。
進学先の種類
健常児の場合、私立小学校のお受験を考えない限りは、基本的に居住地の近くにある小学校に進学することになります。
時が来れば案内が来て、迷うことなく小学校に通えますよね。
しかし、障がい児はそうはいきません。
選択肢がいくつかあるようです。
・普通学級に通う。
・普通学級に所属しながら、一部の教科は通級クラスに通う。
・地域の小学校の特別支援学級に通う。
・特別支援学校に通う
現在は基本的に希望した学校に入ることが可能とのこと。
ただし就学判定で、普通学級が適当と言われた人は、支援学校や支援学級に行くことは出来ないし、支援学級相当と言われた人は支援学校には行けません。
支援学校相当と言われた人が支援学級や普通学級を、支援学級相当と言われた人が普通学級を選ぶことは可能ということです。
長女が普通学級に通った場合を想像してみた。
まず普通学級の特徴をまとめてみました。
・1クラス30人~40人対し先生1人。
・指導補助員が付く場合もあるが、入学後に担任の指示によって配置。※私が住んでいる市は学校の申請によって市教委が判断するため絶対配置されるとは限らないとのこと。
・45分間×5時限。着席しての授業が中心。
・言葉での全体の指示が主。
・小学校一年生の科目:国語、算数、生活、図工、体育、音楽、道徳
・国語:ひらがなすべて、漢字80文字、経験したことを作文する。
・算数:100までの数、足し算や引き算。
小学校1年生普通学級のタイムテーブル例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
8:30~ | 朝学習・読書・朝の会など | |||||
1 | 8:45~9:30 | 国語 | 算数 | 国語 | 算数 | 国語 |
2 | 9:35~10:20 | 体育 | 国語 | 国語 | 国語 | 算数 |
3 | 10:50~11:35 | 音楽 | 図工 | 算数 | 国語 | 体育 |
4 | 11:40~12:25 | 国語 | 図工 | 生活 | 道徳 | 生活 |
5 | 13:25~14:10 | 生活 | 体育 | 学級活動 | 音楽 | 国語 |
14:10~15:00 | 帰りの会・掃除 |
2年後、どのくらい長女が成長しているか分かりませんが、今の様子を見る限りかなり厳しい印象です。
現在、長女は保育園で健常児たちと共に日常を送っています。
しかし、年少クラスになってから遊びや活動の内容が高度になってきたため、すべて一緒に活動しているわけではありません。
未満児クラスから年少児クラスに進級して遊びがどう変わったか、一つ例を挙げます。
未満児クラスの時・・・しっぽ取り(尻尾を体につけ、追いかけっこして尻尾を取られた終わり)
年少児クラス・・・氷鬼(鬼がタッチしたら固まり、味方がタッチしたらまた動ける。役割を交代しながら遊ぶ)
しっぽ取りのルールは分かりやすく長女も参加出来ましたが、氷鬼は自分の役割とルールを理解するのが困難です。そして何よりみんなの動きについていけません。
先生方も子供たち(健常児)の成長段階に合わせて発達を促す工夫は常に行っています。
どんどん複雑化していくのは当然のこと。
先生と相談した結果、参加が難しい活動の時は、先生と個別に階段の上り下りの練習をしたり、ホールで体を動かして遊んだりして貰っています。※現在長女のクラスは長女以外に加配申請している子がいない為、マンツーマンで対応してもらえています。
先生がうまくみんなと過ごす時間と個別の時間を設けてくれている為、今のところ保育園では楽しく過ごせているし、長女のペースで発達が促されています。
この様子を見る限り「普通学級」は難しく、性格的にも個別の時間は必要であると思います。
特別支援学級に通った場合を想像してみた
特別支援学級の特徴
・先生1人に対し生徒は8人まで(異年齢の生徒も一緒に学習)
・障がい種別に分かれている(知的障がい、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、自閉症・情緒障がい)
※就学支援委員会の審議で判断された障がい種別の学級になる。
・個別指導計画を作成
・スモールステップで障がいの特性に合わせた指導。
・各教科を合わせた指導。体験的活動を取り入れた授業が多くなる。
学習例:日常生活の指導:着替え、手洗い、挨拶、言葉遣い、食事のマナーなど
生活単元:畑で作物を育てる⇒調理、近所のお店へお買い物⇒メモを取ったり、お金の計算をしたりする。
・交流及び共同学習⇒普通級で健常児と一緒に学習する時間もある。
特別支援学級のタイムテーブル例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
8:30~ | 朝学習・読書・朝の会など | |||||
1 | 8:45~9:30 | 日常生活の指導 | ||||
2 | 9:35~10:20 | 国語 | 自立活動 | 国語 | 音楽 | 算数 |
3 | 10:50~11:35 | 生活単元 | 図工 | 算数 | 自立活動 | 体育 |
4 | 11:40~12:25 | 生活 | 図工 | 生活単元 | 生活単元 | 国語 |
5 | 13:25~14:10 | 音楽 | 算数 | 生活 | 体育 | 生活単元 |
14:10~15:00 | 帰りの会・掃除 |
しかし、どの障がい種別になるのか微妙。。。
主障がいは脳性麻痺だから肢体不自由だけど、知的障がいもあるし、自閉傾向もあるし、左目は良く見えてるけど右目は見えていないから弱視?
説明会では、知的障がいと自閉症の重複の場合は、自閉症・情緒障がいのクラスに在籍し、知的障がい面もフォローしてもらえるとのことでした。
学校や担任の指導方針によっても異なるでしょうし、この辺が実際に見ていないと分からないということなのかなと思います。
先輩ママによると、自閉症・情緒障がいクラスは比較的校区にある確率は高いようですが、肢体不自由クラスの場合、校区に一つもなく新設してもらわなければいけないケースも多い様子。
新設には時間を要するため、年中時には依頼しておかないと入学時に間に合わないかもしれません。
そして我が家のような転勤族の場合、新設を希望しておきながら入学するときに「さよなら~」なんてことにもなりかねない、、、。
新設を希望しない場合は、教育委員会が指定した「該当する別の障がい種別の特別支援学級がある学校」に入学するそうです。
これは非常に悩ましいところ。
そして、1クラス当たりの人数。
肢体不自由は相対的に人数が少ないため、肢体不自由クラスに在籍出来た場合、先生1人に対し生徒1~2人で手厚く見て貰える可能性が高いです。
しかし自閉症・情緒クラスに入った場合、MAX8人で構成されている可能性もあるため、長女にとっては厳しい環境になりそう。
特別支援学校に通った場合を想像してみた
特別支援学校の特徴
・先生1人に対し生徒は6人まで。マンツーマンに近い人員配置の学校もある。
・ゆったりとした時間割
・個別の指導計画を作成してもらえる
・身辺自立や健康の保持に、より時間をかけた指導。
〈各教科に合わせた指導〉
・日常生活指導例⇒身辺処理(靴の履き替え、着替え、トイレ、食事など)
〈自立活動〉
・健康康の保持、心理的な安定、人間関係、体の動き、コミュニケーション
〈交流及び共同学習〉
・近隣の小中学校高校などと交流
・希望により、居住している学区の小学校の授業に参加(年数回)
特別支援学校のタイムテーブル例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
8:40~ | 日常生活の指導(荷物の整理、着替え、朝の会等) | ||||
9:30~10:10 | 体育(駆け足・体操)/自立活動 | ||||
10:20~11:00 | 生活単元学習/遊びの指導 | ||||
11:10~11:50 | 課題学習/自立活動 | 生単/遊び | |||
11:50~13:00 | 日常生活の指導(給食・歯磨き) | ||||
13:00~13:30 | 昼休み | 日常生活指導 | 昼休み | ||
13:30~14:10 | 学部集会 | 音楽 | 特別活動 | ||
14:10~14:30 | 日常生活の指導 | 日常生活の指導 |
(正直、一番安全パイなのは特別支援学校かな)
THE・昭和生まれで詰め込み教育時代の私からすると、なかなかこの緩いタイムテーブルをパッと受け入れることが出来ません(笑)
まあ、この辺はこれからの時代に合った教育とか、障がい児教育のあり方とか、長女の能力の見極めとか、色んなこと柔軟に考える必要があるため、後日考察していこうと思います。
色々疑問はあるものの、もし特別支援学校にした場合、どこの学校に通うことになるのか地域の学校一覧を見てみました。
(お!自宅から車で10分くらいのところに発見!比較的近いぞ!)
個別に学校説明を受けた時にその学校について聞いてみました。
すると一番近い学校は、医療ケアがある身体障害者手帳1級相当の児童が対象の為、おそらく長女は対象外とのこと。
特別支援学校も主とする障がい種別があるそうです。
何といってもネックになるのが、自宅から遠く、中心部から離れた場所にあることが多い特別支援学校。
スクールバスが出ていることもあるようですが、リサーチ不足のため不明。
やはり簡単に「特別支援学校にし~ようっと!」とはなりません。
障がい児が普通学級を選択するのは親のエゴなのか?
よくWEB上で「親のエゴで支援学級相当の子が普通学級に、支援学校相当の子が支援学級や普通学級に在籍している」という意見を目にします。
子供に合っていない(と思われる)選択をした場合の世間の風当たりはかなり厳しいようですね。
ですが、私が思うにどんな選択をしても本人が決めず親が決めたことなら全て親のエゴではないかと思うのです。
いろんな場面で目にする親のエゴ
・私立小学校をお受験する
・ピアノや体操など本人が希望していない習い事をさせる。
・親が得意なスポーツを子供にもやらせる(野球、サッカーなど)
・クラシック音楽をBGMに流す。
書き出したら切りがありませんが、子供に色々な経験をさせたいが故に親が主導権握ってやってることって、世の中色々ありますよね?
でもこれって、それぞれの親がそれぞれの考えでやっていることで、他人がとやかく言うことではないし、基本口を出したりしません。
ですが、重い障害の子が普通学級に入ったニュースなんかを見ると「親の見栄」「障がいを受け入れていない、認めていない」「周囲が迷惑」などと言われてしまいます。
※ちなみに本当に見栄を張ったり世間体を気にする親なら、行政と戦ってまで普通学級に入ろうとしないと私は思います。
「ただ座っているだけで可哀想」
「分からない授業を何時間も座って聞くのは大人でも苦痛」
確かにそうかもしれませんね。
でも、ただ座っているだけかどうかは本人にしか分かりません。
もしかしたら、内容は分からなくても先生の動きや子供たちの様子を見て何かを得ているかもしれません。
それに、健常児の元気な声を聴くと表情が明るくなるという子だっています。
『支援学校で身辺自立の訓練をするよりも、普通学級の環境で心に刺激を与えたい』
『将来この地域で暮らしていくこと目指しているため、今から地域の人との関わり方を学んでほしい』
ということを目的にするならば、重い障害があっても普通学級に在籍するという選択肢はありなのではないでしょうか?
※現在の教育環境(30~40人に対し先生1人)からすると在籍するために必要な人員の確保はある程度自分で頑張る必要は出てきてしまいますが、、、。こういった現状もいつか変わることを願うばかりです。
そして良かれと思って特別支援学級や特別支援学校を選んだのに、将来子どもから「普通学級に行きたかった!」と言われる可能性も0ではありません。
正しいか間違っているかは子供が成長し大人になってみないと分かりません。
そして、もし間違っていた場合に責任を取るのは、とやかく言う他人ではなく私たち親自身。
就学問題は、本人の能力、親の教育方針、地域の教育環境などによって選択肢は全く変わります。
色々な意見があって当然ではありますが、それぞれの親が子供のために考えに考え抜いて決めたことです。
WEB上の意見をみると、つい流されてしまいそうになりますが、各学校の特徴を正しく理解し、長女の成長をよく観察して2年後に結論を出したいと思っています。
まとめ~就学活動は年少から始めたほうが良さそう~
色々情報を得た結果、各学校の方針や、クラスの様子など実際に見て話しを聞かないと、一概にどこが良いとは言えないという印象です。
支援学級の肢体不自由クラスの新設を希望する場合を考えると、やはり今年度中に支援学校や地域の小学校を見学をしておきたいですね。
コロナの影響で受け入れて貰えるか分かりませんが、個別に見学をさせて貰えないか聞いてみようと思っています。
また、近隣の学校の支援学級種別もリサーチしておかなければなりませんね。
はあ~、時が来れば簡単に近くの学校に入学できる健常児が羨ましすぎるぞーーーー!!!
と心の叫びを漏らしたところで、本日は終了です。
今後も就学について記事を書いていく予定です。
長女にどんな学校生活を送ってほしいか、どういう能力を伸ばしていきたいかなども考察していきたいと思っています。
かなり長くなりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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